
今回は、久しぶりに「これは最後まで付き合いたくなる」と感じたパズルゲーム、『7 Billion Humans(セブン・ビリオン・ヒューマンズ)』のプレイ日記を書きます。
前作『Human Resource Machine(ヒューマン・リソース・マシーン)』が好きだった方はもちろん、プログラミング未経験の方にも刺さる作品です。見た目はコミカル、でも中身はかなり本格派。軽い気持ちで始めたはずなのに、気づけば「あと1問だけ」で1時間経っていました。
今日は、以下の流れで書いていきます。
- 久しぶりのパズルゲーム体験で何を感じたか
- 前作との違い(1人操作から「群れ」の同時制御へ)
- 子供の学びとして見たときの強み
- 今後の目標(前作と今作、両方クリア)
久しぶりのパズルゲーム体験:最初の10分で空気が変わる

『7 Billion Humans』の第一印象は、ひとことで言うと「かわいい顔をした論理の迷宮」です。
画面には、オフィスのような不思議な空間。小さな社員たちが、こちらの命令どおりに一斉に動いていきます。キャラクターの見た目や演出はユニークで、どこか脱力系。にもかかわらず、課題はしっかり頭を使わせてきます。
最初に感じたポイントをまとめると、こんな感じです。
- ビジュアルは親しみやすい
- 問題の中身はかなりロジカル
- うまく動いた瞬間の快感が強い
- 失敗しても「もう1回」が自然に出る
この「難しいけれど、解けた時の快感がすごい」という手触りが、本作の最大の魅力だと思います。難易度の高さは確かにありますが、理不尽ではありません。失敗の理由が見えるので、「次はこうしよう」が生まれます。
前作との違い:1人から「群れ」へ
前作『Human Resource Machine』は、1人の社員に命令を積み重ねて処理を進めるスタイルでした。プログラムで言うと、順番に処理する感覚が強く、アセンブラ的思考(細かい手順を厳密に組む考え方)に近い面白さがあります。

対して『7 Billion Humans』では、複数の社員が同時に動きます。ここでテーマになるのが、並列処理(複数の処理を同時進行で進める考え方)です。プログラミングの世界で言う「マルチスレッド」に近い状況を、ゲームとして体験できる設計になっています。
この違いが、体感難易度を大きく上げています。実際にプレイしていて、次のような壁に何度もぶつかりました。
- 同じ命令でも、立ち位置によって結果が変わる
- 片方の社員には最適でも、別の社員には不適切になる
- 動線が重なって渋滞し、想定外の遅れが出る
- 結果だけ見ても原因がわからず、手順を逆算する必要がある
正直に言うと、前作よりぐっと難しいです。ですが、それが悪い意味の難しさではないのが本作のうまいところ。筋道を立てて修正すれば、ちゃんと前進できる。だからこそ、1問クリアした時の達成感が強烈です。
具体的に詰まった場面:同時に動くと、世界は急に複雑になる
ネタバレは避けつつ、印象的だった場面を1つ。
「全員に同じ命令を出すのに、全員が同じ結果にならない」という典型的な罠がありました。最初は「この手順でいける」と思って組んだのですが、半分は成功、半分は途中で破綻。そこで初めて、次のことを痛感します。
- 命令が同じでも、開始位置が違えば結果は変わる
- 同期(タイミング合わせ)を意識しないと崩れる
- 1つの最適解が全体最適とは限らない
この感覚は、ゲームの外でも役に立ちます。たとえば複数作業を同時に進める日常の段取り、チーム作業、動画編集の工程管理などにも通じます。「同時進行は便利そうに見えて、設計が甘いと一気に崩れる」という現実が、ゲームの中で手触りとして理解できます。
子供の学びとして強い理由:コードを書く前の土台が育つ
ここからは、教材視点で見たときのポテンシャルです。結論から言えば、『7 Billion Humans』は「コードを書く前の思考の土台」を作るのに非常に向いています。
1. 命令と結果の関係を体験で学べる
このゲームは、プログラム言語を直接入力するタイプではありません。命令を組み合わせ、結果を予測し、実行して確かめます。
つまり、学んでいるのは次の基礎力です。
- 手順を分解して組み立てる力
- 条件で分ける力(場合分け)
- 間違いの原因を特定して修正する力
プログラミング未経験者が最初に感じる「文字列への抵抗」が少ないので、入口として非常に優秀です。
2. 効率化の感覚が自然に育つ
クリアするだけなら通る手順でも、命令数が多いとモヤモヤが残ります。「もっと短くできるはず」「同じ結果なら軽い手順にしたい」という発想が生まれます。
この発想は、いわゆる効率化(同じ成果をより少ない手間で出す考え方)そのものです。学校でも仕事でも、伸びる人はだいたいここを考えています。ゲームの中でこの感覚を育てられるのは大きいです。
3. 予測→検証→修正のループが回しやすい
適当に命令を並べるだけでは、どこかで破綻します。だから自然に「先に予測する」ようになります。しかも、結果が視覚的に返ってくるので、検証がしやすい。
このループが回ると、学習の質が一段上がります。単に答えを当てるのではなく、「なぜそうなったか」を説明できるようになるからです。
保護者・初心者向け:見守る時の声かけテンプレ
もし親子で楽しむなら、教える側が正解を先に言いすぎないのがコツです。次の問いかけだけで、思考の深さが変わります。
- どこで予想と違った?
- その命令を入れた理由は?
- 全員が同時に動くと何が起きた?
- 1手だけ変えるならどこ?
この4つを回すだけで、「できた・できない」の会話から、「どう考えたか」の会話に進みます。これが学びとしては非常に大きい。
前作超えの難易度? それでもおすすめできる理由
「前作より難しいなら、初心者にはつらいのでは?」という疑問はもっともです。実際、簡単なゲームではありません。
それでもおすすめできる理由はシンプルです。
- 難しさに納得感がある
- 失敗理由を観察できる
- 修正の効果が見える
- 解けた時の快感が大きい
理不尽な死にゲーではなく、考えた分だけ前に進めるタイプの難しさです。だから、大人も子供も夢中になれます。
今後の目標:前作も今作も、最後まで走り切る
実は前作『Human Resource Machine』も、まだ完全クリアできていません。なので目標は明確です。前作と今作を、どちらも最後までやり切る。
途中で詰まる時間も、遠回りのようでいて大事な時間です。わからない状態で粘ること、仮説を立てて試すこと、失敗を分解すること。この積み重ねが、最終的に思考の地力を作ります。
『7 Billion Humans』は、その地力づくりを「楽しい」で継続させてくれる、かなり貴重な一本でした。パズルゲーム好きはもちろん、「プログラミング的思考に触れてみたいけど、いきなりコードは不安」という方にもおすすめです。
このブログでは、今後も攻略だけでなく、「ゲームが思考にどう効くか」という視点でも記事を増やしていく予定です。続きのプレイ日記も書いていくので、また覗きにきてください。
攻略ガイド
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- 2年目 ようこそ、新入社員サマ
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